リハビリテーションにおける「参加」の取り組みを紹介します!

 リハビリテーションでは生活を送るための機能を心身機能(関節の柔軟性や筋力など)、活動(排泄や移動する能力など)、参加(社会とのつながりや生きがいの実現など)の3つに分類し、それぞれのカテゴリーにおいてバランスよく働きかけることが重要だと考えられています。これらのうち「参加」の取り組みは「心身機能」「活動」と並んでとても重要ですが、医療機関では行動できる範囲も限られており進めにくい傾向にあります。

 当院の回復期病棟では院内レクや外出訓練などの「参加のリハビリ」を推進してきましたが、新型コロナウイルス感染症の流行後は中止していました。しかし世の中のコロナウイルスへの対応も様々に変化してきており、また3月に入り感染者数が落ち着いてきたことも受け、3月13日(月)から約3年ぶりに活動・参加推進の取り組みを再開しました。

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       ロイヤルのフィットネスで「ロイフィット」!

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         「ロイフィット」の様子

 活動の名称は「ロイフィット」。ロイヤル病院の「ロイ」と運動を意味するフィットネスの「フィット」から命名しました。退院後に通所型サービスの利用が見込まれる方や、他者との交流や場の共有がモチベーションの向上に有効な方、好まれる方に参加していただいています。普段は自発的な運動が少ない方でも周りに合わせて運動するなどの効果も見られています。何より楽しんで参加される方が多く、「参加する」という目的をもってベッドを離れ、歩き、活動することに繋がっており、大切な取り組みだと考えてます。今後も感染状況に合わせて取り組みを継続していきます。

                                                      リハビリテーション科